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歯科医:大多良 俊光 インタビュー

業界から指名を受け続ける先生も、最初は歯科医らしからぬ、異業種経験―。大学時代には、日雇い労働や家庭教師、居酒屋、車販売、IT企業などで10数種の職業を経験。常に患者さん目線で物事をとらえる治療説明とカウンセリングは様々な職業経験が今に役立っているとか。

歯科医師
院長:大多良 俊光
(Dr.Toshimitsu OOTARA)

実は、その目線が最近大切だなぁと感じています。患者さんは性別も年齢も職業も皆バラバラです。その中で、患者さんの不安や本当に思っていることを聞いてあげるには、そういう目線のホスピタリティが重要です。そういった意味では、治療以外の雑談など色々なお話しを提供できているのは、さまざまな業種に就いた経験が生きていると思います。また、休日の過ごし方でも色んな異業種の方たちとお会いして、一般の患者さんとしての目を忘れないようにしています。

年に何回か美容室にいくことがありますが、一流の美容室はそういった「サービス」がよく研究されていると思います。何気なく髪をカットしにいくだけのことなのですが、「おっ」と気づくヒントがたくさんあります。

お客様を受付にお通ししてチェアーに座っていただいて施術をする。この流れはヘアサロンも歯科も変わりません。大学では、技術の習得を主に勉強しますから、患者さんとのやりとりはそんなには教えてくれません。どんな職業もそうだとは思いますが、コミュニケーション能力は現場でみにつくのが大半ではないでしょうか。コミュニケーションがうまく取れたとき、それは患者さんのお悩みを聞き出せたり、不安を取り除くきっかけになると思っています。日々の目線や過ごし方はとても大事です。

患者さんの中にも、大企業の社長さんが見えられたりするわけですが、そういった地位の人ほど、一流レストランではなく、街の居酒屋に行ったりして、一般消費者の目線を大切にし、仕事に反映させているそうです。

■治療デザインという考え方とその“美しい完成形”が、業界から指名を受ける秘密―。

自分自身、人と話すのが好きで、高校時代の恩師からも「君は人と話す職業がいいよ」と薦められ、それが歯科医師を目指したきっかけでした。今は患者さんとお話しするのも楽しくはあるのですが、やはり、治療をフィニッシュさせて美しく仕上がったときに歯科医としてのやりがいを感じます。

■ただ見た目だけを美しくするのではなく、機能美という考え方も重要視しているという―。

歯科医師医院が青山・表参道の界隈というのもあり、家具も好きでよくスツールなどをショップに見に行きます。デザイン性もそうなんですが、やはり座りごこちや材質、耐久性など、機能面も見ますよね。それにあてはめて審美歯科も考えると、よく似ていていると思います。

前線で活躍している一流クリエイターの方々も患者さんとして来ていただいているのですが、たとえば、歯ぐきの境目から歯の中心まで、中心から端っこまでの比率はどうなのか、リップラインとの関係性はどうなか、・・・云々を、デザインとしてご説明すると、とてもご納得していただき、最終的に喜んでいただけます。

ご紹介という縁で、デザイナー、プロデューサーの方々を患者さんとして診る機会が多いのですが、売れて有名になった後ご来院いただいて「いまだに作っていただいた前歯は問題なく機能しています」というご報告をよくいただきます。そんなとき歯医者として嬉しく思いますし、自分自身の技術に対する自信にも繋がりますね。

■そして歯科医療という自覚、常に技術修得という意識も忘れない―

医療人として、誰にも恥じることのない治療が出来るように日々研鑽し、常に患者さんの立場で治療に接し、その時々の治療だけではなく、その患者さんの将来的なお口の安定を視野に意識し、治療しています。

歯科医師たとえば、前歯などの一箇所の治療をみるのではなく、担当医師がかかりつけで口腔内全体をトータルに診療する。全顎治療、フルマウスといった概念なのですが、私自身が掲げているテーマでもあるんです。もう何年も指名していただいて、その患者さんのご友人も信頼していただいて何人もご紹介いただいています。本当に歯科医冥利につきますし、やりがいを感じます。また更なる治療へのモチベーションに繋がるんです。

また日々、医療は進歩していくので、そのなかで良い材料や技術を勉強しデータに基づいた選択をし、患者さんにより良い医療を提供することが医療人としての役目だと思ってます。出来る限り、大学病院などへは依頼せず最初から最後まで責任をもって治療にあたるようにしています。

■名前と見た目だけが先行する、美容歯科医院に警告―

最近の歯科業界を語れるほどではないのですが、どうしても歯科医師の2世、3世などが見栄えだけ華やかな病院をつくり、中身が伴ってないような歯科医院がとても増えてきていると思います。これからの時代、インターネットの普及などに伴い患者さんのデンタルIQも高くなってくるので、より質の高い医療を提供する医院が生き残り、勉強もせず日々惰性で診療をこなしている病院は淘汰されていくと感じてます。

歯科医師インプラントでいえば、最近のテレビや雑誌などのマスメディアで朗報ばかりが上げられており、もちろんインプラント自体は良いものだと思いますが、いまだ大学の授業でインプラントを実習に組み込まれてる大学は少ないのが現状です。そして、講習や実習も受講せずメーカーの言われるがままオペをし、トラブルになってるケースを良く耳にします。誰しも勉強や実習はいやなものですが、せめて最低限のことは勉強しオペに取り組まないといけないと思うのですが、歯科医師免許を取得すれば法的には問題がないのでやはりそういった先生がいまだ多いのが悲しい現状です。

それに、歯学部を卒業し歯科医師免許を取得するともう一人前のドクターになったんだと錯覚し、ほとんどの歯科医師が学会にも所属せず、また歯科の機関紙も購読せず学生時代に得た知識のみで診療にあたっています。学会に所属するのが良いとか、歯科の雑誌を読むから良いというわけではありませんが、卒後勉強するドクターとそうでないドクターの差が激しく、ドクター間にも技術や知識の格差が年々広がっているように思います。

こういった現状で一番被害をこうむるのは患者さんです。なので、日々僕たち歯科医師は研鑽を積まないとなと思う今日この頃です。

カリスマ美容師ならぬカリスマ歯科医師とは院長先生のようなタイプの人間をさすのかもしれない。決して近寄りがたい存在ではなく、常に気さくで心遣いを周囲に忘れない。高い歯科治療技術で支持を得、さらに本音トークで患者さんを安心させる―。

もう一度会ってみたい、これからもお話しをしてみたい歯科医師に出会った。

(聞き手・株式会社Bリンク Dマーケティング事業部 田中)

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